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ベヒシュタインの透明感溢れる響き・ピアノプラッツは確かな技術で本物のベヒシュタインの響きをお届します。

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〒542-0066 大阪市中央区瓦屋町1-8-16
すず屋ビル1F

響きの秘密

ベヒシュタイン 響きの秘密・色彩の豊かさと響きの強さ
 
ベヒシュタインの美しい音色の秘密は、演奏者それぞれのタッチが最高レベルで音に置き換えられるという点にある。その為、響板と支柱の製作にあたっては各部分の全体的なバランスを注意するのと同じくらい気をつかっている。というのは、殆ど全ての部品が楽器の音色・寿命・安定性・タッチに影響するからである。作業の工程がよりきめ細かく卓越してくるにつれ、ピアニストもより細やかな反応を得られるようになる。

ベヒシュタイン
ベヒシュタイン展示ピアノ一覧
ベヒシュタインの歩み
ピアノプラッツの調整技術


響板

響板は木の振動板で弦振動によって活性化され、響きに大きな影響を及ぼす。そのためベヒシュタインでは響板の材質に特に注意を払っており、一つ一つの響き方や振動の長さ・保持・性質がテストされる。どのピアノも後で気候や温度の変化という攻撃に耐え抜くために特殊な乾燥・中間保管・シーズニングを受ける。何十年も続く安定性はベヒシュタインブランドの特長の一つでありベヒシュタインならではの非常に鋭敏で、高緊張下におかれる響板は響板リムないし支柱、またはリムの周縁部でにかわによって接着されて作られる。技術的に向上した設備を倉庫に設けモデルごとの緊張度についてはきわめて精確なそれぞれの基準値を守っている。
例えば支柱はフライス盤で加工するが、百分の一ミリという細かな単位で共鳴板の湾曲(クラウン)に注意している。響板リムは上にのっている響板を最も適した緊張度に保つので、振動板の自由な動きを妨げる力が働くことがない。振動板が自由に動くと、エネルギーが失われることなく響きが広がる。共鳴板の直径は作業の過程でしつこいくらいに確かめられる。これは音色・音質がモデルや部位ごとの直径に影響を受けるためである。同じことは厚さや、響棒の位置にもあてはまる。
モデルごとの響板の大きさは、スペースを最大限に利用して定められている。響板はマイスターによって見きわめられ、大切に引き出されるその楽器の特質を表す部分である。除響板はアップライトピアノの音質とヴォリュームを支えている。
   ベヒシュタイン写真1

二つの駒は響板と弦とをつないでいる。駒圧は弦振動の力を響板に伝える媒体となっており、楽器ごとに響板の特殊なたわみと柔軟性がその都度決定される。無垢材から作られる駒は、音を伝えるのに最高の媒体になる。ベヒシュタインのピアノ作りでは、どんな細かな物にも注意が払われる。ベヒシュタインという一級品の製作過程には、大きい単位での作業などはあり得ない。


響棒

響棒は設計の上で響板を支えながら音のエネルギー拡散を助ける。ベヒシュタインでは、響棒は端の所で正確にほぞ木合わせされるので、響板の緊張が時間の経過とともに低下することがない。響棒のほぞは響棒の端とその直径に完全に合わせられる。響板と響棒におけるクラウンとテンションは室内の湿度の変化によって最高のハーモニーを響かせ、結果響板は演奏時の最小の振動でもしっかりと反応する。

ピン板

ピン板に最も適した堅い木材、赤ブナは十字に重ねられ、強い抵抗力でチューニングピンを長期間にわたって維持する。ベヒシュタインのアップライトピアノ、グランドピアノは調律の持ちの良さで知られているが、それを証明するようにベヒシュタインの場合、ホール搬入前にコンサート調律をすることも可能である。

しっかりとしたペダルと脚

ベヒシュタインでは最新型の締め金で脚をとめ、このような重い楽器を動かす際の安全性に特に気を配っている。また、舞台上で非常にデリケートなポイントとなるペダルについても、スムーズで踏みやすいよう微妙なところまで同様に気を配っている。

鋳鉄フレーム

ベヒシュタインのフレームは高級なネズミ鋳鉄からなり基本の周波数特性に有利とされている砂型から作られるが、これは笛のような雑音を防ぎもする。音響に関していえば、液状の鉄の材料を湿った砂型に流し込む伝統的な技の方が真空法よりも圧倒的に優れている。フレームの寸法と力の分配は共鳴体との関係上アップライトピアノ・グランドピアノにおけるエネルギーの循環にとって重要である。というのは、常に18から20トンにもなる張力をフレームと支柱とで支えなくてはならないからである。このフレームは、完全な耐久性と安定性へのきわめて高い要求のために案出された。その質量 や圧縮力を決める際にもやはり音響学的要素が大切にされている。  ベヒシュタイン・フレーム

手作業の技術

ベヒシュタインでは作業者の負担を軽減できる生産設備を調えるために、つねに投資を行っている。コンピュータ制御の道具や機械を使ったインテリジェントな施策としては、例えば精密さが求められる金属作業で人の負担を減らすこと、研究部門で新しいプロジェクトを迅速に置き換えることなどがあり、実に有効である。
ベヒシュタインは未来を見据え、古いやり方にこだわって停滞したり、行き詰まったりすることを避けている。品質や精密さが技術によって支えられる部分では、一台一台のピアノに細やかな作業を加えるため、価値ある時間がきちんと確保されている。鍵盤アクションや音作りのような、その道のスペシャリストによってのみなされるべき作業は、完全に手作業で行われている。ベヒシュタインが贈るこの贅沢。違いは、聴けば明らかである。

マイスターたちの細やかな共同作業

ベヒシュタインではさまざまな資格をもつ専門家だけで仕事をしているわけではなく品質の追求は仕入先を選択するときからすでに始まっている。音色に影響を及ぼす鋳鉄フレームのための鋳造専門職人、ミュージックワイヤーや銅線の専門業者、精密なチューニングピンとセンターピンのためのメーカー。いずれも完全に基準に合った設計・耐久テスト済みの部品を用いており、ベヒシュタインの基準はきわめて高い。選び抜かれた鍵盤とアクションの製造者フェルト製作者、こうした全ての人々が設計コンセプトからエクセレントなピアノを生産するために重要なはたらきをしている。

整調

ピアニストは指でも聴き、楽器を全身で感じる。響板とタッチは切っても切れない関係にある。響きの全体像と色彩 は、アクションと鍵盤を通して身体で感じる感覚と聴覚的印象の両方から生じる。88鍵の鍵盤とアクションは、数百分の一という単位で入念に調整された部品からなる。
ベヒシュタイン独特の弦とサウンドボディーのバランス、特殊な倍音と弦の相互関係は響板と相まって他にまねのできない音を生み出す。計算しつくされた弦設計は、ただ技巧的で味気ない。
シンメトリーバランスを意図的にちょうどよく崩すことで、初めて魅力や人の声音のような驚きが生まれるのである。鍵盤アクションの仕上げは責任ある専門家の手に委ねられている。たっぷり時間をかけた基礎整調の後に徹底的な耐久テストが続く。繰り返し仕上げ整調され調律されるうちに、よく知られるベヒシュタインの安定性が生まれ、あとはほんの少しだけ使用頻度に応じた手入れをすればよい。
しなやかでプロフェッショナルなベヒシュタインの演奏経験――力を使わなくても弾ける、ほとんど気づかない微かな抵抗、クリアさと真珠のようなタッチを試してみれば誰もがベヒシュタインの音像の虜になるに違いない。
ベヒシュタインの音響学的ユニットを作るためには、それを寝かし順化させるために数週間という時間が必要で、中断されるのは下調律からだんだんに安定させて最終的な音の高さになるまで定期的に弦を伸ばす作業のときだけである。それが調律の持ちの良さという実を結び、さらに、数十年の使用に耐える基礎となる。
優れたアクションは、レバー・スプリング・センターピン・ネジの調整時に専門的な指先の感触と結びついてエクセレントな鍵盤アクションを生み出す。ベヒシュタインの楽器はいずれも傑作で、曇りのない演奏の喜びを広げてくれる。
最初の日から、やがて世代を越えてまねのできない共鳴体コンセプトと並び、精巧で正確なハンマーの加速がベヒシュタインの豊かなニュアンスを作っている。プレーヤーはベヒシュタインでなら思うように表現することができる。だから、ベヒシュタインは歌う

独自の投資

経験を積んだ目、訓練された聴力、偉大な指先の感触が傑作の一つ一つを完成させる。材料の準備に数年、楽器の組立に数カ月、その間には安定させるための休み時間。ベヒシュタインならではの作り方はそれだけの時間を必要とする。
響き、鍵盤アクションの安定性は数十年にもわたって維持され他のピアノに差をつける。ベヒシュタインの宝つまり経験と能力がそうした楽器をベヒシュタインだけのものにしており誰にも追随を許さない。

価値の高い部品が特別なものを作る

自然の恵みである有機的原料は、使用するにあたって選定と適性検査を必要とする。ここに偶然の入る隙はない――フェルトの状態の弾性であれ、革のしなやかさであれ、化粧板の木目であれ。ハンマーヘッドは決定的に音色に関わってくる。フェルトになるウールの質同じく飾りのための革には提供者たる動物の生活条件が刻印されている。合わないなめし材を使用するとアクションの磨耗しやすい部分の原料を損なってしまいかねない。

木材

木材の種類は環境的・経済的認識をもとに決められる。徹底した手入れ・乾燥・処理とシーズニングは安定性と長い寿命のための基本である。 ベヒシュタインのグランド及びアップライトピアノに使われる木材は、響き・安定性・長持ちといった基準に従って選定される。独特のベヒシュタイン・トーンとその弾き心地は、共鳴体や鍵盤アクションの機能に注意を払って素材を選ぶところからも来ている。
内側の側板、駒板にはにかわづけされたブナの木の層が使用され、響板や細長い高級材木で接着されたキャビネット部分には山岳トウヒが使われる。部品はどれも楽器の構成要素であり、よりよい響きや演奏技術への要求に応える。
トウヒ材は共鳴板に最も適した特性をもっているが、それはトウヒの産地によって決定的に違ってくる。年輪の構造には木の成長の過程がはっきりと表れるので、響板に使用するにあたってはベヒシュタイン社の専門家が、板一枚一枚のポテンシャルについて調べるようになっている。響板、響棒にトウヒが使われ、マツや赤ブナが支柱に使われている

高級化粧板

高級化粧板は一枚一枚まとめられて0.5ミリの強い層になり、ケース材に接着される。
その後湿気を加えて木の細孔を開き、洗練された仕上げのために万全を期す。
表面 仕上げの後には着色とラッカーの工程が続く。黒や白、その他のピアノ用ラッカーの場合、化粧板は着色されてから特殊な温度と湿度の下におかれ、ポリエステルラッカーで上塗りされる。

ケース

ケース材は機能に応じて、無垢材または家具に使われるような加工可能な木の板でできている。音をよく伝える、いわゆるサウンドウッドという非常に価値の高い材料からなり、響きの広がりを助けてくれる。
  ベヒシュタイン側板

棚板

棚板は鍵盤上でエクセレントな「仕事」をするための基本でなくてはならず、安定していて、すべてをまとめあげる機能をもつと同時に特にグランドピアノで響板の力の循環に著しく影響を及ぼす。無垢材の骨組みないし金属フレームは木の組み合わせによってベヒシュタインの鍵盤アクションを安定させ調整された状態を保つ。

弦設計、弦長の算出、強度、一本あたりの張力の算出、そういった設定はモデルごとに行われるが、これは芯線でも低音巻線でも同様である。人間の声と同じようにピアノフォルテも音域をもっている。つまり、低・中・高音部とそれらの音をつなぐ部分であり、ここに品質の違いがよく表れる。ベヒシュタインの低音・長駒の素晴らしいバランスと、響棒上の位 置、傑出したフィードバック比率は、響きの美しい、興味深い音域の移行を約束する。
  ベヒシュタイン巻線

アクション

ベヒシュタインのアップライトピアノ、グランドピアノには各モデルのために特別にあつらえられたアクションが採用されている。ベヒシュタインのアクションは、高いクオリティと技術力を誇る職人によって世界的に知られている。

ハンマーヘッド

ハンマーヘッドは、それぞれの共鳴体構造に合わせて職人が加工する。現在ベヒシュタインでは各機種に理想的なハンマーヘッドを研究し独自の技術で自社生産を行っている。
一つの製品としての質と、それが生み出す音の質とを調べるため、ハンマーヘッドの堅さとしなやかさは手で行う下刺しの方法でテストされる。ハンマーヘッドの丸み、大きさ、形、強さ、木の芯は響きの幅に影響を与える。裁断・穿孔・シャンクへの接着、それに続く弦合わせといった専門的な準備の後で、ハンマーはそれぞれ一つごとにまた他のハンマーと一緒に「音を出す振り子」となる。幾度もの整音で、楽器の中にセットされたハンマーヘッドは繰り返し厳しくテストされる。というのは調整の工程が完了して初めて実際の良さがわかり、また時間が経つにつれポテンシャルが上がるためである。
時間、経験、忍耐、そして能力が調整者やピアノマイスターに必要な条件である。大量 生産品ではこんなふうにたっぷりと専門的、個別的に時間をかけることはできない。調整とは、情熱を前提とした芸術である。

何ものにも負けない安定した価値

世界各国から100年を経てなお演奏可能な楽器がやってくることもしばしばである。幾世代にもわたって奏者に喜びを与えてきた楽器たちである。楽器の構成要素は、使用度、時間、運搬、気候の変化に耐え抜くために非常に大きい負担を強いられる。損耗、磨耗で損なわれた箇所には、修理・修復のため徹底した専門的作業が加えられる。こうして、古い逸品をふたたび新しい光で照らし出すのである。ここでも、伝統に今日の進歩が結びつけられている。

ベヒシュタインらしさ

ベヒシュタインのアップライト及びグランドピアノはかなりの部分が有機的材料で、それも手作業で作られている。また、それぞれの部位 のちょっとした違いは、いずれも楽器一台一台の性格としてまとめられる。
ベヒシュタインの専門家は、意識してそれぞれの特殊性と独自性を際だたせ、一台一台を、他のベヒシュタインとも微妙に違うただ一つの作品に仕上げている。ベヒシュタインは他メーカーと同じような音を鳴らすことはなく、差別化された独自の音色をもち、聴けばそれとわかる色彩を帯びている人間の声と同じように、他のどの楽器とも違うのである。
並外れて美しい音が心を揺さぶり深いところの感情を呼び起こす。ベヒシュタインの響きの文化が目標とするのは、音の構成を今日も未来も変わらず豊かにし限られた音だけによるモノカルチャーを避けることである。

保証書・保証印付きの品質

仕上げの工程に入ると、楽器に製造番号が与えられる。それぞれの工程で職人の名前と日付がチェックされ、管理記録が記載される。ピアノができあがっていく過程にあわせて、きわめて高い品質に向けた着実な歩みが記されるのである。
最終検査後どの楽器のフレームにもいわゆる楽器番号(製造番号)がつけられ、ベヒシュタイン社の出荷記録に出荷日と最初の受取人とが記載される――1853年からずっと。


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ピアノプラッツ

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