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ピアノの修理ならピアノプラッツへ。大切なピアノを永く使って頂くためのピアノ修理を承っております。

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〒542-0066 大阪市中央区瓦屋町1-8-16
すず屋ビル1F

ピアノ修理U

 原因別の故障症例U  

Aネズミ・虫などの外的要因

G、鼠害
「えっ!ネズミ? まさか!」
と驚かれる方が殆どだと思いますが、ピアノの中に〔ネズミ〕が入って巣を作る事があります。不思議な事に、日本全国のネズミさん達はピアノに入った時に殆ど全く同じ行動を取ります。ペダル下の小さな隙間から入って来て、鍵盤周辺の木をカジり、ピアノの部品の中からフェルトや布のテープ類など軟らかい物を食いちぎってかき集め、鍵盤の下にフカフカのベッドを作り、そしてなんとそのベッドで子供を生んでしまいます。
たまに、子供を生みっぱなしで親ネズミが帰って来ずに(何か事情があるのでしょう!)生まれたての子ネズミが死んでしまい、ミイラ化した物を発見する事もあります。もっと始末の悪いネズミはオシッコを弦に撒き散らして強烈な錆を発生させ、特に低音弦にかかってしまうと、「ボコ」「ボン」と言う感じの音しか鳴らなくなってしまいます。
ネズミ被害の修理は食いちぎられて無くなってしまった部品を新たに取付けて【整調】を行い、被害にあった弦は新しい弦に交換して修復する作業になります。

H、虫害@
衣類などに付くフェルトを食べる虫がピアノの中のフェルト類を食べてしまう事があります。被害が最も多く見られるのは、鍵盤周辺のフェルト部品類です。鍵盤裏面及び中央部のキーブッシングクロス
ここが食われると前述@のと同じ故障(現象)・同じ修理方法になります。
鍵盤の手前・中央・奥各々の個所の下にあるフェルト類〔フロントパンチングクロス〕〔バランスパンチングクロス〕〔キーバックレールクロス〕この部品が食われると、〔鍵盤の高さ〕や〔鍵盤を弾く深さ〕が狂ってしまい、個々の鍵盤のタッチがバラバラになってしまいます。
修理方法は、新しい部品に交換してから,個々の〔鍵盤の高さ〕や〔鍵盤を弾く深さ〕を基準値に合わせる【整調】作業を行います。

I、虫害A
害でまれに木を食べる虫がピアノ本体や鍵盤などを食い荒らす事もあります。食べられてしまった部位によっては修復が不可能な場合もあります。

虫に食われてしまった鍵盤・キーベッド

B設置環境に起因する多湿又は過乾燥

J、多湿
〇故障(現象)UP/GP
・鍵盤が下がったまま戻らない、又は戻るスピードが遅い
・一度目は鳴るが、続けて弾くと音が鳴らない
・弾いても音が鳴ったり鳴らなかったりする。
・日によって(或いは時間帯によって)症状が起こったり起こらなかったりする・・etc,
〇原因
・鍵盤裏面または中央部のフェルト部やアクション内部のフェルト部又は木製部品が多湿の為に膨張して動作不良を起こしている。
・鍵盤中央部にあるピンが錆びて鍵盤が動作不良を起こしている。 ・・・etc,
〇修理及び対処方法
・動作不良の程度及び多湿の原因によって修理方法及び環境改善策が変わります。
〔部品の調整〕〔部品の交換〕〔潤滑材の塗布〕〔アクション乾燥・分解修理〕・・・etc,
〔ピアノ用ヒーターの取付〕〔除湿器の設置〕〔ピアノ設置場所の移動〕・・・etc,

K、過乾燥
〇故障(現象)UP/GP
・弾いた時にまともに音が鳴らない個所がある。(ポワンとした頼りない音色になる)
・ピアノの中から「カチカチ」「カタカタ」「ガシガシャ」と言う大きな雑音がする。・・etc,
〇原因
・過乾燥の為、木製部品類類が収縮して「ネジの緩み」「部品の脱落」「接着の剥がれ」「部品の破損」等々が起こっている。
〇修理及び対処方法
・故障個所・程度及び過乾燥の原因によって修理方法及び環境改善策が変わります。
 〔ネジ類の締め直し〕〔部品の交換〕〔再接着修理〕・・・etc,
 〔加湿器の設置〕〔ピアノ設置場所の移動〕・・・etc,

L、その他に下記のような故障もあります
 多湿 −〔錆による断弦〕〔ハンマーの破損〕〔錆による金属部品の破損〕・・・etc,
 過乾燥−〔響板割れ〕〔響板関連部品の接着剥がれによる大きな雑音〕・・・etc,

Cピアノの内部に異物が入った為に起こる故障

突然ある鍵盤が上がらなくなった!」 
突然鍵盤を押さえると隣の鍵盤も一緒に動いてしまう!」
突然ある音域でガシャガシャと大きな音が鳴り出した!」
突然ある鍵盤が動かなくなった!」 
上記に似たような現象でも@ABに起因する故障は「徐々に」進行する場合が多いのですが異物が入り込んだ為に起こる故障は「ある日突然」起こる場合が多いのです。
どんな異物が入るかと言うと、鍵盤の隙間に・10円玉などの硬貨・ビーズ玉・楽譜カード・消しゴムの欠片・ゴミ・・・etc,
グランドピアノではこれ以外に〔鍵盤蓋の隙間〕や〔上面の譜面台付近〕から・エンピツ ・定規 ・消しゴム ・楽譜 ・クリップ  ・・・etc,
お客様にとっては「突然ピアノが壊れた!」と慌ててしまう故障ですが、原因となっている異物を取除けば直ります。
これ以外の異物で多いのは液体類を溢してしまう事です。
ピアノの上に置いていた花瓶が倒れて水がピアノの中に入った 
お茶やジュースなどの飲み物を鍵盤の上に溢した  ・・・etc,
極端な場合は金属部品の錆やフェルト部品類の故障を引き起こしてしまいます。


Dその他

M、共振・共鳴
ピアノ本体の金属部や板面部に共振して雑音が発生する場合もありますが、周辺の〔何か〕が共振して雑音が発生する事がよくあります。
ピアノから発生する空気振動によって共振・共鳴するので、ピアノのすぐ側の物とは限りません。又、ピアノの全ての音に共振するわけではなく特定の音や音域或いは特定のオクターブ関係の音程などに共振し且つ日によって或いは少し時間が経つと音程や音域が変わる場合があります。
共振・共鳴雑音を起こしやすい物は
・人形ケース、壁掛け時計、戸棚、ドア等々の板ガラス
・缶製のエンピツ立てに入ったエンピツ、定規、ハサミ等々
・メトロノームの蓋 ・壁板 ・カーテンレール ・照明器具 ・・・etc,
これらの物が共振して雑音が出ていても弾いている方には「正面のピアノの中」で鳴っているように聞こえる事が多く、ユーザー自身で共振している物を特定する事はが非常に難しいようです。私たち調律師も「雑音を直して欲しい」とお客様から依頼を受けてお伺いしても、お伺いした時に雑音がしていなかったら全くわかりません。但し、その場合には周辺を見渡して共振しやすそうな物を見つけて予測を立て改善策をお伝えするようにはしています。

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FAX.06-6765-6787
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