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etc,・・・ これらの違いは何でしょうか? 実は定義が特に有るわけではなく、又正確に定義づけする事も出来ないのが現状です。 只、色々なお店がその言葉を使おうとするニュアンスは何となくあるように思います。 以下の内容はあくまでピアノプラッツの個人的見解ですので、”これが正しい”という事ではなく、人によって全く異なる見解の方がおられると思いますので、この事をご理解いただいた上で以下をお読みください。 《中古品》 いわゆる”セカンド・ハンド”ですので、前の持ち主が使われていた状態に対して基本的には大掛かりな修理はせず、クリーニングや内部調整を行っただけのピアノが多いように思われます。只、大掛かりな修理を施した物にも使っておられる店も多くあります。実は弊社でも以前はオーバーホールしたピアノも”中古品”と表示していました。 《アンティーク》 ”骨董品” 《骨董品とは希少価値のある工芸品・美術品のこと》だそうですので、骨董品のピアノ=昔懐かしいタッチ・音色のするピアノ。という事なのでしょうか?実際にこの表示をされている物は音色やタッチに大きく関係する個所の修理は行われていない事が多いようです。あくまで昔の古いピアノそのままの状態を大事にされている、いにしえの響きと言うところでしょうか。 《リニューアル・・・》 「リニューアルピアノ」と言う用語はヤマハ鰍ウんの登録商標で、ヤマハピアノサービス鰍ウんで再生されたピアノのみしか使用する事が出来ません。”リニューアル〇〇ピアノ”とか”〇〇リニューアル〇〇品”等々、商標違反にならない表記があるのかもしれませんが、ピアノプラッツではこの用語を含めた言葉を使うのは避けた方が良いと思っています。 《再生品》 ピアノプラッツでは”古いピアノを再び蘇らせる=現役バリバリのピアノに蘇らせる” と言うつもりでこの用語を使うことにしています。現役バリバリに蘇らせる為に必要な消耗部品の交換を行い、又殆どの場合、新品同様に塗装をし直したピアノ。多分このようなピアノを”再生品”と呼ぶのが適切かと思っています。 ”必要な消耗部品の交換”とは! 例えばグランドピアノの場合 @鍵盤及びアクション回りの消耗したフェルト類の貼替 A弦・チューニングピン(ピン板が割れてる場合はピン板の交換)・アグラフ交換及びこれに伴うフェルト類の交換(この作業時に響板塗装・フレーム塗装・必要であれば響板修理等々の作業を行う) Bハンマーとハンマーシャンクの交換(交換に伴い鍵盤のタッチウエイト調整) 大まかに上記3種類になりますが、Aのアグラフ交換とBについては技術者によって考え方が異なる場合が多々あります。 Aの ・アグラフ交換をしない派 → 特に破損している訳ではないので必要無い。 ・アグラフ交換をする派 → 弦が接触する部分がすり減っているので、発音を良くする為に新しいアグラフに交換した方が良い。 Bの ・ハンマーを交換しない派 → フェルトの肉厚が削っても使える程度に残っているから交換する必要はない。 ・ハンマーを交換する派 → 長年フェルトが弦を叩いているので圧縮・変形・摩耗しており、フェルトの繊維も傷んでいるので、肉厚が残っていても美しい音色を創りにくい。又買って頂いた数年後に摩耗して交換が必要になる場合がある。その為美しい音色を蘇らせ、買って頂いてから数十年は交換修理が必要無いように新しいハンマーに交換し、一から整音を行う。 1980年代以前に使われていたベヒシュタインのオリジナルハンマー・ハンマーシャンク。 フェルトの肉厚もあって、削って整形すればまだまだ使えそうに見える。 交換された新しいハンマー・ハンマーシャンク Bの ・ハンマーシャンクを交換しない派 → 折れている訳でもなく、ローラーもまだ使えるから交換する必要は無い。 ・ハンマーシャンクを交換する派 → 長年弦を叩いた時の衝撃でハンマーシャンク(木材)の繊維が傷み、弾力性が劣化している可能性があり、又ローラーの変形によってタッチ感の劣化が免れない為に交換する必要がある。 Bの ・タッチウエイト調整をしない派 → 特に気にならない ・タッチウエイト調整をする派 → ハンマー・ハンマーシャンクを交換すると当然の事ながらオリジナルと全く同じ重さ(タッチウェイト)にはならない為、88鍵全てのウェイト調整を行って指に吸い付くような心地よいタッチ感を再生する必要がある。 上記の4項目の交換を”するか・しないか”で再生にかかる費用が大幅に異なります。 ピアノプラッツは、何れも”交換する派”の再生作業を行っています。 ちなみに、ピアノプラッツではお客様のピアノにBの修理を行う場合の費用は70〜80万円程度頂戴しています。 |
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